【初心者イラスト上達への道!】デッサンの目的はなに?

こんにちは。 ファッションイラストレーション・ツーハウスクラブ編集部です。
今回は『デッサンの目的』と題して、デッサンは何のためにやるの!?というお話をしていきたいと思います。

1. 「デッサン」とは?

そもそもデッサンとは、「対象物を正確に描き写す」という技術です。
では、「正確に描き写す」とはどういうことなのか? 目の前にある机の上のリンゴをデッサンするとしましょう。

そして手元にあるのはスケッチブックと鉛筆。

目の前のリンゴは、おいしそうな赤い色をしていて、丸く、奥行きがあります。

ですが、デッサンをしようとしているスケッチブックは平面で、奥行きなんてありません。

そして、基本デッサンは単色で色がありません。

絵を描き始めて間もない人であれば、「さあ、描いてやるぞ!」と最初にリンゴの輪郭線を描き始めるのですが・・・ ・・・

仕上がってみると何だか立体感がなくて、色は黒く見えてしまったり。

おかしいな~、見たまんまに描いたつもりなのに、何かが違う。

でもデッサンを経験したことがある人は、リンゴの色や模様、立体感、表面のツルっとした感じ、そしてそのリンゴの重さまで感じられるような存在感を描いている。

物理的に言うとデッサンという行為は、3次元に存在する対象物を、平面である2次元に描き写さないといけません。

だからデッサンは、形や奥行き、色など、とても膨大な量の情報を落とし込まなければいけないんです! 2150729  

2. デッサンってどんなことに役立つの?

このように、膨大な量の情報をしっかり描き出せるようになるには、それなりに訓練が必要です。 技術ももちろんですが、一番大切なのは『観る』こと! ただ『見る』だけではいけません。モチーフを舐めまわすように観察する目が必要になってきます。 今では、美術系の大学へ進学する時にデッサンが必要だったりもしますが、昔の偉大な画家や彫刻家、建築家の人たちは、作品を作り上げる工程で必ずと言っていいほど膨大な量のデッサンを行っています。 みなさんも美術館なんかで見たことありませんか? この作品のために描かれたデッサンがコレです!といった感じに飾ってあったり。 今では「写真」という超・便利な道具がありますが、昔はそういった類の道具は無いので自分の目で見たものを紙にとどめなければいけません。 でも、モチーフは立体だし、自分が少しでも動けばモチーフの見え方も変わってくる・・・ そこで、デッサンを行い、モチーフを出来る限り観察し、色や形を把握しようとしたんですね。 2150729_02  

3. 「デッサン」の魅力

デッサンっていうと、少し堅苦しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、やってみると意外と楽しいものです。 (もちろん、上手くいかないときは投げ出したい気持ちにもなりますが・・・) デッサンは単色で描くので、鉛筆1本でもたくさんの表現をしなくてはいけません。 最初に述べたリンゴでも、リンゴの表面の模様だったり、ツルっとした手触りだったり、線で描いたり、鉛筆を少し寝かせてやさしく塗るように描いてみたり、ティッシュでこすってぼかしてみたり。 大変そう・・・と思う方もいらっしゃるでしょう。 ですが、モチーフと一生懸命に向き合っていると、細かなところまでしっかりと観察するので、普段とは違う発見があったり、デッサンをすることによってモチーフに対する理解が深まります。 そして、デッサンで学んだモチーフの形や質感、色などを理解することによって、別の作品を描くときにもそれが役に立ってきます。 まだやってみたことがない、という方は身近なマイコップや、自分の手などからデッサンを始めてみてはいかがでしょうか? マイコップに対する愛着が増したり、自分の手が意外と魅力的なことに気づいたりするかもしれませんよ♪