こんにちは
ツーハウス編集部です。
先週も、新たな生徒さんのWさんをお迎えし、ますます賑やかになったツーハウス・クラブです。
また雨の中ご参加くださった、体験レッスンのKさんとMさん、本当にありがとうございました。
前回のテーマは『顔を描く』でしたが、いまひとつ納得がいく顔が描けない・・・。モデルを見ながら描いているのに、全然うまく描けないし、おまけに、まったく似ていない。
「これはやっぱり基本ができていないからか・・・」と改めて絵の基本のキをもう一度見直そう、と 今日からできる顔のデッサン上達の3つのコツをご紹介しようと思います!
1. 顔の構造をおさえながら、「これでもか!」というほど観察しよう!
これは顔のデッサンに限らず・・・ですが、「よぉし描くぞ〜!」とはやる気持ちをグッと抑えて、まずは描きたい対象をじっくり観察します。
もう穴があくほど、5分間観察してみてください。
最初に、顔の全体を意識しながら、観察するのが、ポイントです。細部でななく、全体をぼんやりみてください。
人物の顔が映っている写真を見て計ってみると分かりますが、顔の半分の位置に眼を描くと自然な感じに見えるでしょう。
また、顔の向きやバランスも大事です。
顔の向きは、初心者の方は意外と意識していないことが多いので、向きや角度を意図的に意識することで、飛躍的に似てきます。
枚数を描いているうちに、得意な角度と苦手な角度が段々と分かってきますので、一枚絵を描く時には、自分の得意な描きやすい角度で 描くのもおすすめです。
よくよく観察してみると、人物のキャラクターなどは、実は、正面を向いていることが少ないんですよね。
少し角度をつけてあげるだけで、ぐっとキャラクターっぽくなってきますので、練習してみましょう。
なお、観察している時は、鉛筆は絶対に持たないコト!手に何か持ってしまうと描きたくなってしまうんです。
とにかくモデルに全神経を集中!!! そして、見ていて気がついたことを声に出して言ってみてください。
もちろん独り言程度でOK。こことここの長さは同じくらい。〇〇の部分はこんな形をしている。ここのところは手前より暗い。ここはあそこより前に出ている。etc・・・!
気付いたことは全部言ってみてください。この声に出す、というのが意外におすすめです。
声に出すと、思っているだけの時と比べて、頭に入りやすくなります。
どうでしょう、イメージ頭に入りましたか?
2. パーツをとことん意識して描く!
モデルを描いても似ていない・・・というのは、眼鼻口の位置バランスが悪いのか、それともそれぞれのパーツ自体が描かれていないのかのどちらかです。
バランスが悪い場合には、《1》で説明したように、観察して位置の修正をすれば良いのですが、パーツが描かれていない場合は・・・とにかく苦手部位の練習をしましょう!!
特に眼は顔の中で最も印象深いパーツなので、気合を入れて描きたいですよね!
上まぶたと下まぶたの違いは? まつげの生え方は?、眼球は?、黒眼と白眼のバランスは?・・・などなど、描く際は片眼だけでなく、両眼とも描いてバランスをしっかり覚えてください。
また、顔の輪郭を描いたら、顔に十字線の補助線を最初に描いてから描くと、初心者でもバランスよく描けるようになってきます。
鼻は、最初に三角に囲ってから描いてみてください。
初心者が、鼻の穴や鼻筋から描くと、バランスが崩れてしまうので、注意してくださいね。
口は、位置を決めてから、横棒でアタリを取ってください。
その後に、上唇と下唇を付け足していきましょう。
またイラストでは、口は、リアルに描きすぎるより、イラストっぽく、少しデフォルメした方が、かわいく、かっこ良く描けるので、デフォルメしてもOKです。
それぞれのパーツがある程度描けるようになったら、眼と鼻・鼻と口とつながりを持って描くとGood!
3. 影をつけて、立体感を出す!
結構上手く描けたけど、なんだか顔がノッペリとしている・・・泣。
影が上手く描けていない!!という方は、いませんか??
まず押さえておきたいポイントは『高いところは白く残す』です。
額や鼻筋、そして頬骨は白く残します。そして影といっても闇雲に斜め線で塗ってしまうのではなくて、ここでもよく観察してくださいね!
陰影にも濃淡がありますから、その濃淡を表現しましょう。
鉛筆を一本用意して、レベル1からレベル10まで、自分なりの濃淡表を作ってみてください。
レベル1は一番濃い黒で、そこから始まりレベル10が一番薄い色になるようにします。
一本の鉛筆で、こんなにも濃淡の表現ができるのに驚いちゃいます!
モデルになってくれる人が見つからない場合には、写真を手元におきながら、練習するか、鏡を片手に自分の自画像を描いてみることをおすすめします。
写真は2次元の平面なので、平面を平面に描き起こすのはカンタンですが、3次元のモノを平面に描き起こす練習をするのは、やっぱり実際の人物を見ながら描くことが一番の練習になります。
また、雑誌や写真集のモデルさんは、肌がきれいに見えるようにライトを当てているため顔の凹凸がわかりにくいので、立体感の勉強には不向きかもしれません。
自分の顔を描く場合には、光を左右どちらかから当たるようにして、鏡を見ながら描いてみてください
あとは、ツーハウスクラブでも定期的にプロのモデルにお願いして、クロッキー会を開催しますので、こうした実際のモデルが描けるクロッキー会に参加してみるもの手です。
それでは、また!